大玄関

<狩野永納、益信筆>

山門正面の宸殿への入口である。内部には桃山障壁画の遺風を残す堂々とした老松が狩野永納、益信の筆によって描かれ、その構図は見る物を圧倒する。中の1面に筆による落書きが残る。

孔雀之間
<狩野永納筆>
古来、孔雀は害虫や毒虫等を食べる喩えから、私達の身の回りの災いを駆逐し、こころの迷いを食べ尽くすとも言われる。西の4面には雄、雌、子供の孔雀が描かれているが、北、東の面に痛みが見られる。

太公望之間
<狩野永納筆>
一般に太公望之間と云われているが、西、北、東3面にそれぞれ異なる物語が描かれている。西面に宗代の詩人「林和靖」が、北面に東晋・宗の詩人である「陶淵明」と彼の好む柳、菊を門前に描き、家人が出迎えられている場面が描かれている。東面には「太公望」が描かれる。

波之間
<狩野永納筆>
長谷川等伯の「波濤図」が永観堂禅林寺に残るが、本図はその波濤図を狩野永納が取り入れたものである。当時反目していたと云われる狩野派と長谷川派であったが、絵を学ぶ者同士の交流が有った事示す。